鈴木義治さんの絵。
義治さんには、男のお子さんはいませんでしたので、近所の男の子でしょうか。
左に翔ぶ黒い蝶は、この男の子を応援しに来たのかもしれません。
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こちらの絵にも蝶が。
依頼された挿し絵や絵本の物語ではなく、義治さんが心のままに描いた2枚です。
鈴木義治さんが純粋に描きたかったものが、ここから少し見えてくるかもしれません。
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絵を見ていると、「憐憫(れんびん)」という言葉が思い浮かびました。
小さな子どもに向けた絵を描いてきた義治さんですが、笑顔の絵はほとんどありません。
大人以上に、子どもは複雑な気持ちを持っていることを伝えたかったのかもしれません。
2枚の絵を見ていると、義治さんのそんな想いが伝わってきます。(2024年1月)