詩集を読み、もう一度展示を見たく再訪。変に思われるかもしれませんが、ここ国立ハンセン病資料館にに来ると心が落ち着ついてきます。この日は、近くにある保育園の子どもたちが園内の花を摘んでいました。

 この近くに住んでいました、元の職場の同僚は「母から、この付近に近づかないよう」言われていたそうです。

 時代の変化を感じます。どこまでも明るい場所でした。

右の建物が国立ハンセン病資料館

展示室最初のパネル
北条民雄さんをファーストランナーと

 詩集を読んでいたこともあり、今回はひとつひとつのパネル、手紙とハガキ、ひとりひとりの顔写真が身近に迫ってきました。

 手紙とハガキの文字は、強くしっかりとした字であり、写真からは生きる力を感じることができました。

 

ある詩人の肉筆
先生=大江満雄さん
「94歳前までの仕事の計画を立てている」
なんとすごいことでしょう

赤矢印・線:私の方で加筆

 印象に残った一枚の写真。1956年7月は、ぼくが生まれた月日。

 「柵」・・・その柵を越えても車座

 大江満雄さんのすばらしさを知りました。大江満雄さん のことをもっと深く知りたいと思います。展示会の隣は、ハンセン病に関する資料館(図書館)になっています。

 今回は、『生きるって、楽しくって』の山内定さんときみ江さんのことが書かれていました『定ときみ江』(著:段 勲 出版社:九天社 2006年刊)を借りました。

 大江満雄さん の資料も探し、読んでいきたいと考えています。

  『定ときみ江』 は見返しは美しい赤紫・スピンも紫と、『生きるって、楽しくって』以上に、きみ江さんの好きな紫で飾られている本でした。

 図書貸出カードは、地元小金井と、国会図書館、そして国立ハンセン病資料館の3枚となりました。どれも大切にしたいカードとなりました。

 見学した後、園内を少し歩きました。

 もう使われることも無くなったであろう面会者の宿泊施設が二か所あり、その庭には白い大きな牡丹が静かに咲いていました。

 白い表紙の詩集『いのちの芽』と、この牡丹の白が重なりました。(2023年5月)

第1面会者宿泊施設に咲く牡丹
もう使われていないのでしょう