鈴木義治さんは、毎月のようにある京浜急行の杉田駅前商店街にあった本屋さんから画集を購入されていました。2015年、その本屋の方と電話でお話する機会があり、その時の音声が10分だけ残っていました(途中で切れます)。下手なインタビューには赤面しますが、寡黙な鈴木義治さんの素顔を知る貴重な資料と思いましたので掲載します。

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 このインタビューの中に出てくる『小さな小さなキツネ』の表紙

1973年 国土社刊
絵:鈴木義治 文:長崎源之助
『小さな小さなキツネ』のポニーテールの女の子
キツネを見てから大人の顔つきになります

ぼくたちも、きっとどこかで小さなキツネに出会っているはず
童心を呼び覚ませてくれる絵本

左の緑と黄のテントのお店
夜の11時まで開いていました
地元の人に愛された本屋さんでした

 電話インタビューに協力してくれた本屋は現在はありません。杉田の町に、戦後ずっと文化を運んでいた本屋さんでした。

 電話の中で、鈴木義治さんが話していた描きたかった〝純粋な絵〟とは何か、あらためて義治さんの作品を見てみたいと思います。画風が大きく変化していく画家でした。「紙芝居」Ⅰ・Ⅱもご覧ください。(2022年4月)