「徳は孤ならず必ず隣あり」という論語の言葉。

 徳のある人の周りには同じ志を持つ人が自然に集まるという意味だそうです。ぼくは徳のある人を本にたとえ、本の好きな人が自然に集う場になればとこの名前をホームページに付けました。「有鄰」の名付いた道具袋には七つ道具の一つである活字が収まっています。

 もうひとつ、ぼくが生まれた横浜でよく行った本屋さんの名前でした。はじめて洋書を買ったのも有隣堂でした。PETALSシリーズ6冊(『How I Grow』他1969年出版)。絵はすずき大和。50以上年前に買った本ですが今も大切にしています。吹き抜けの中二階が好きな売り場でした。保育社のカラーブックスを見るのが好きでした。小学校の頃は、伊勢佐木町の有隣堂本店の近くに、空襲を受けた廃墟のビルがあったのも覚えています。