2009年に神奈川県立近代美術館で『茂田井武展~子どもたちへの贈りもの』が開催されました。

茂田井武さんの仕事場の机を模した展示
雲形定規がたくさんありました
そして徳利と御猪口

 茂田井さんの絵の特徴のひとつに、しなやかな線描があります。この雲形定規は描く時に使うだけではなく、手に取り組み合わせながらイメージを膨らませていくのにも使われたのかもしれません。

 この展示会では、谷内六郎さんが茂田井さんにお送りした手紙の展示もありましたが。文字が茂田井さんと似ていると思いました。

撮影は許可されていない展示だったと思います
どうしても残しておきたく、そっと一枚シャッターを切りました
(そのため全文の紹介は控えます)

 茂田井武さんの書く文字も谷内さんの文字も、文字が穀物の種のように見えました。柔らかに見えますが、芯には自分の童心を包み込み、強い意志の殻でできた種です。

 ぼく自身硬質の文字しか書けませんが、いつかこういう文字を書けるようになりたいと思っています。(2022年7月)