至光社『こどものせかい』で見つけた鈴木義治さんの絵です。

アンデルセンの童話『のろまなハンス』
武市さんは、長崎源之助さんから鈴木義治さんを紹介されたと話していました
1963年の10月号の表紙と奥付

 奥付には、美術管理:野村広太郎さん、製版管理:森口好幸さんとあります。森口さんは野村さんが信頼を寄せていた製版技術者でした。野村さんが90歳で印刷画版生活75年を記念し、石板による製版術の再発見と歴史をまとめた『日本石板版画の思い出』(発行者:富士精版印刷 石川忠・1992年刊)には、森口 好幸 さんの絵と併せて森口さんを称える野村さんの文が載っています。

 森口さんの名前は、武市さんから何回も聞いていました。厳しい野村社長と現場の人たちの間で、両者に配慮をしてきた技術者だったと思います。

担当されていたレタッチには女性が多くいたようです。(2022年4月)

森口好幸さんの絵。お孫さんのようです(武市さんからお聞きしました)
下には、製版方法と野村さんの言葉があります