今年の5月にポストに届いたレターパックです。
開封すると、植物でできた “ろっ骨” が飛び出してきました。
見た瞬間ドキドキしましたが、丸みのあるグリーンピースとわかると、やさしい気持ちが伝わってきました。
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ぼくの仕事の写真製版の師匠として、ホームページに紹介している平野武利さん。
その平野さんのページを今年3月にご覧になり、そのご縁から友だちになった人がいました。
レターパックを送ってくれたのは、その友だちでした。少しドキドキしましたが、ほんとうにうれしかったレターパックでした。
人と会うことの少なくなったぼくにとって、大切にしていきたい友だちです。
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昨日(11月24日)の汗ばむ日、グリーンピースの種を植え付けしましたとのメールをいただきました。そこからこのろっ骨がたくさん生まれるようです。
よく見ると、ろっ骨の間に胃や腸があるように見えてきました。
今年の思い出に残る、ドキドキさせてもらった「グリーンピースさん」です。
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11月の初めにレターパックを受け取りました。開封すると、コロコロとスダチ(酢橘)が飛び出してきました。
送ってくださったのは、エッセイストで写真家のみやこうせいさんです。
みやさんは、11月初めに北海道文学館で開催される写真展「ルーマニアのマラムレシュ・世界の中心」の準備で慌ただしく、東京のご自宅に届いていたスダチをそのままに、北海道に向かいました。そのため黄色くなってしまったようでした。
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みやさんは、今から50年以上も前にマラムレシュを、赤坂三好さんと無銭旅行で歩いた方でした。その時の旅行記が『明日は貴族だ!』。若い頃のみやさんと赤坂三好さんを知ることのできる、楽しい旅行記です。
赤坂三好さんはたくさんのスケッチを描かれています。みやさんの写真と一緒に、いつか公開されることを望んでいます・・・
2014年「絵本の森へようこそ」(練馬区のゆかりの絵本作家・童画家・児童文学者たち)で紹介されたことがありました。
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翌日、みやさんからスダチを送ったとのハガキが遅れて届きました。
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黄色いスダチは、香りは少し落ちていましたが、味はやさしくいろいろな料理に使っています。
みやさんから届くハガキは、いつも切手が不思議なところに貼られ、住所もわかりにくいところに書かれています(今回のハガキはまだわかりやすい方)。
日本の郵便局を信用し、クイズを出すように楽しんでるのかもしれません。
みやさんらしいユーモア。郵便局の人は大変かもしれませんが。
今年の思い出に残る二つのレターパックです。(2023年12月)